2004年07月24日(土) 00時00分

『偽ゲームボーイ』地下工場 中国摘発、３００万点押収 （東京新聞）

　【北京＝時事】中国公安当局が、任天堂（本社・京都市）の携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」のコピーソフトを大量製造していた広東省東莞市の「地下工場」など拠点五カ所を摘発し、逮捕・起訴された中国人の主犯格らメンバー五人が既に有罪判決を受けたことが二十三日までに分かった。公安当局は完成品、部品など三百万点を押収。完成品に換算すれば、違法ソフト四十万個以上に相当するとみられる。

　任天堂は中国全土でゲームボーイのコピー商品が横行する中で、二百件を超える被害案件について行政機関の中国工商行政管理当局に取り締まりを要請。今回はこの中でも最大規模に上り、公安当局が初めて刑事事件として立件した。同社は昨年六月、東莞市で「任天堂」と「ゲームボーイ」というブランドを無断使用した大掛かりな商標権違反案件があることをつかみ、工商行政管理当局に訴えた。これを受けて公安当局が捜査に乗り出した。

　検察当局は今年三月、商標権侵害罪で五人を起訴。裁判所は五月、ソフト開発会社を経営する主犯格に、懲役三年、罰金百万元（約千三百万円）の有罪判決を言い渡した。ほかの四被告にも有罪判決が下された。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20040724/mng_____kok_____000.shtml