2004年07月24日(土) 15時27分
担当者、当初は否定 青果産地偽装(産経新聞)
大阪市など告訴、告発を検討
大阪市の第三セクターの荷役会社「大阪港埠頭ターミナル」による輸入青果の産地偽装問題で、下請け会社に対して米国産のブロッコリーに中国産の混入を指示した同社の営業主任が、今年春の同社の聴取に対して、「何も知らない。何のことかわからない」などと完全否定していたことが二十四日、わかった。同社には「偽装があった」とする匿名情報が二年前から複数寄せられており、今年三月と四月にもあったため同社が内部調査していた。
同社や大阪市港湾局は、産地偽装が常態化していた可能性もあるとして、青果などの産地を偽ることを規制する不正競争防止法違反などでの告訴、告発の検討を始めた。
関係者によると、匿名情報は同社に二年前に一回、今年に入って二回、管轄する大阪市港湾局にも今年一回寄せられ、中には営業主任を名指しする情報もあった。
同社は営業主任の説明をうのみにして、混入問題はなかったと判断。調査を中途半端に取りやめて、今年五月末には、港湾局にも「偽装はない」と報告していた。
ところが、この営業主任は今月二十日になって、下請け業者が混入の事実を同社に明らかにしてから態度を急に変え、「米国産のブロッコリーの箱から一箱当たり八個を取り出し、穴埋めとして中国産のものをまぜてほしいと指示を出した。上司にも相談して、『しゃあないなあ』と許可の指示も受けた」などと詳細に告白したという。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040724-00000034-san-soci