2004年07月24日(土) 00時00分
岡谷市のエプソン所有地土壌から有害物質(朝日新聞・)
セイコーエプソン(本社・諏訪市)は23日、岡谷市塚間町の同社所有地で土壌・地下水汚染調査をした結果、土壌から人体に有害な基準値を超える2種類の揮発性有機化合物や3種類の重金属を、また地下水からトリクロロエチレンを検出したと発表した。8月から10月まで約1億円をかけて浄化工事をする方針。
この土地は約1万600平方メートルの広さ。77年から子会社のオカヤ工業がプリンターや腕時計の外装部品を製造、85年からエプソンが同じ工場でミニプリンターを製造、93年からは同社の流通部門であるエプソンロジスティクスが使用してきた。同部門はすでに諏訪郡下諏訪町へ移転し、跡地は商業施設として売却されるため、同社が今春、自主的に汚染調査した。
土壌からは土壌汚染対策法が定める指定基準値(0・01ミリグラム)の約10倍にあたる0・1ミリグラムのテトラクロロエチレンや、基準値(0・03ミリグラム)の約3倍にあたるトリクロロエチレン0・089ミリグラム、約4・6倍の鉛、約10・8倍の六価クロム、1・5倍のフッ素がそれぞれ検出された。地下水からも水質汚濁防止法の基準値の約6倍のトリクロロエチレンが検出された。
同社は「浄化工事をするので、周辺に及ぼす影響はほとんどない」と言っている。
(7/24)
http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?kiji=4510
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