2004年07月24日(土) 20時39分
「オレオレ詐欺」57件 被害総額は2800万円−−6月 /広島(毎日新聞)
◇県警が注意呼び掛け
県内の6月の「オレオレ詐欺」の被害は57件(うち既遂15件)で被害額は2800万円に上り、今年1月〜6月末の上半期では229件(同51件)で被害総額約8400万円に達することが県警の調べでわかった。最近は夫や子どもを装い、電話口で「助けて」と泣きじゃくり、その後金融業者が借金の返済を迫ったり、警官を装った男が交通事故の処理費用を要求する手口が多く、県警が注意を呼び掛けている。
県内では先月、「オレオレ詐欺」で500万円をだまし取られる事件が2件あった。6月21日午前11時ごろ、福山市の30代の女性宅に「道路安全課です」と言って男から電話があり、「ご主人が交差点で事故をした。相手は妊婦で危険な状態。相手の主人が激怒して告訴すると言っているので、金で済ましたほうがいい」などとうそをつき、手術代500万円を要求。代わって電話に出た夫役の男は泣くばかりで、事故現場とされた交差点は、夫がよく通る所だったことから女性は信用し、金を振り込んだという。その後、男に電話すると、さらに500万円を要求されて不審に思い、夫に連絡して発覚した。
上半期の被害は、広島市83人(同21人)、呉市36人(同1人)、三原市23人(同2人)など都市部に集中。既遂のうち、女性の被害者が44人で8割以上を占め、年代は50代13人、40代11人など。金の要求名目は、交通事故の示談金などが125件、借金の返済が78件と、ほぼ2種類に分類される。【田中博子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040724-00000004-mai-l34