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2004年07月21日(水) 20時17分

<塩産地>原料に外国産、伯方の塩など9社警告毎日新聞

 「伯方(はかた)の塩」などと国内の塩産地の名を冠した商品の一部に、外国産の塩を原料にしたことを明記していない商品があり、公正取引委員会は21日、「伯方塩業」(愛媛県伯方町)など計9社に対し、景品表示法違反の恐れがあると警告した。

 ほかに警告を受けたのは、いずれも沖縄県のコーラルバイオテック(那覇市)▽海洋創健(宜野湾市)▽青い海(糸満市)▽津梁(具志川市)▽ヨネマース(豊見城市)の5社と、赤穂あらなみ塩(兵庫県赤穂市)▽鎌商(神奈川県藤沢市)▽ローストビーフ鎌倉山食品(同)の3社。

 公取委によると、伯方塩業は01年から04年3月まで、80グラムの瓶詰め塩「HAKATA焼塩」を約132万個販売したが、メキシコ産塩を瀬戸内海の海水に溶かして製品化したのに、ラベルには「ニガリをほどよく残した伯方の塩を焼いた」と表記していた。

 ほかの社もオーストラリア産などの塩を使用したのに、「沖縄の特産海塩」「古くからの塩の産地で製造された」などと表記した。「昔ながらの薪(たきぎ)炊き仕込み」と表記しながら、重油を燃料にしていた社もあった。

 公取委は「消費者が特徴ある方法で製造された塩と誤認する恐れがある」と判断した。

 97年の専売制度廃止で、家庭用の調理用塩が各地で製造・販売できるようになり、02年度には小売り塩約25万トンのうち約4割を占めている。

 伯方塩業の話 焼き塩の500グラム入りなどほかの商品では輸入塩と明記していたが、80グラムはラベルの表記面積が小さいので欠落した。真摯(しんし)に受け止め、改善する。【神戸金史】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040722-00000038-mai-soci