2004年07月21日(水) 14時08分
入や萬成、7億円所得隠し 手数料名目で関係会社支援(共同通信)
商品先物取引大手の入や萬成証券(東京都中央区)が東京国税局の税務調査を受け、関連会社2社に支払っていた取引手数料などについて、事実上の寄付に当たり経費と認められないとして、2003年3月期までの3年間に約7億円の所得隠しを指摘されていたことが21日、分かった。
国税局は重加算税などを含め約1億6000万円を追徴課税(更正処分)した。2社は経営不振に陥るなどしており、関連会社支援をめぐる不透明な資金操作が浮き彫りになった。同証券は課税処分を不服として、異議を申し立てる方針。
支援を受けていたのは子会社だった先物取引会社「萬成トレーディング」(6月に売却)と、グループの同「ピー・シー・エフ」の2社。
関係者によると、入や萬成証券はトレーディング社が経営不振だったため、支援方法を検討。同社と01年3月までの1年間に、穀物の売りと買いの契約を1日で決済する「日計(ひばか)り商い」などの取引を繰り返し、その都度手数料約3億円を支払い、経費に計上していた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040721-00000101-kyodo-soci