2004年07月21日(水) 13時38分
2審も元社長に賠償命令 段ボール会社の障害者虐待(共同通信)
水戸市の段ボール加工会社で元社長から性的暴行などの虐待を受けたとして、知的障害がある元従業員の女性3人が計3000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は21日、元社長に1500万円の支払いを命じた1審水戸地裁判決を支持、元社長の控訴を棄却した。
石川善則裁判長は判決理由で、原告の証言について「事実をつくり上げたとは認められない」と1審同様に信用性を認定。刑事事件で不起訴となった性的暴行の事実もあったと認めた。
判決によると3人は1990−93年に入社し、96年2月退社するまでの間、寮の部屋や工場で赤須正夫元社長(57)から日常的に身体的暴行や食事を抜くなどの虐待、性的暴行を受けた。
事件はテレビドラマ「聖者の行進」のモデルになり、赤須元社長は知的障害者の雇用助成金を不正受給したとして、詐欺罪などで執行猶予付きの有罪判決が確定。性的暴行については不起訴処分になった。(共同通信)
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