2004年07月20日(火) 17時19分

詐取保険金を偽名口座に　組織犯罪処罰法を初適用（共同通信）

　警視庁交通捜査課と神田署は２０日、自動車事故を装いだまし取った保険金を偽名口座に隠したとして、組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等の隠匿）容疑で、東京都葛飾区の無職丸山直人被告（４１）＝詐欺罪で起訴＝ら２人を書類送検した。
　警視庁によると、偽装事故でだまし取った保険金の隠匿に組織犯罪処罰法を適用するのは全国でも初めてという。
　警視庁はこれまでに丸山被告を中心とした保険金詐欺事件で１０人を逮捕。１９９３年８月から昨年１月まで計約４０件、総額約１億５０００万円の被害を確認している。
　調べでは、２人は２０００年１０月から昨年１月にかけ、５件の交通事故を装い損害保険会社に支払わせた保険金や慰謝料計約１８００万円を、他人名義の口座や偽名口座に送金し、犯罪で得た収益を隠した疑い。
　２人は知人から口座を借りたり、インターネットで偽名口座を購入したという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040720-00000173-kyodo-soci