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子どもや孫などを装って、電話で高齢者らから現金の振り込みを求めるおれおれ詐欺事件が半年で県内で百三件発生、被害総額が約一億六千万円に上ったことが十六日、県警がまとめた今年上半期(一—六月)の県内の犯罪情勢で分かった。刑法犯全体の認知件数は一万五千二十七件で前年同期比1・5%増になっており、おれおれ詐欺の多発が押し上げた格好だ。
刑事企画課などによると、おれおれ詐欺の認知件数は昨年同時期に比べ、八十一件増え、半年で昨年一年間の百二十一件に迫るペース。被害総額は一億五千九百三十万円で、昨年一年間の六千八百二十万円の二倍以上になった。
被害者には高齢者が目立ち、手口は電話口に二人以上登場したり、警察官や弁護士をかたるなど巧妙化している。今年に入ってから、県警による実行犯の摘発はない。
このほか主な刑法犯罪の認知状況をみると、窃盗犯は2・2%減の一万千九百三十二件。このうち、ひったくりは五十四件で80%増、万引は千六百七十四件で18・4%増。放火や殺人、強盗などの凶悪犯は八十件で、37・9%増えた。刑法犯全体の検挙率は28・1%で0・3ポイント上昇した。