2004年07月17日(土) 02時19分

偽情報に学校混乱　久留米の６小中学校　不安あおる愉快犯か（西日本新聞）

　「銃や刃物を持っている可能性もある不審者が、多数目撃されている」という発信者不詳のメールが十六日未明、福岡県久留米市の小中学校六校に届いた。同市教委は「内容が極端で、他に同種の情報がない。不安をあおる目的の愉快犯が流した可能性が高い」とみて、久留米署に通報した。

　メールを信じて保護者らに注意を呼び掛けようとした学校もあった。同市教委は不審者情報が警察などから入った場合、メールで各校に伝えており、「不審者情報メールをまねた悪質ないたずら」として、関係者に注意を呼び掛けた。

　メールは同日午前零時半すぎの発信。「不審な行動をしている二十代後半から三十代後半までの人物が多数目撃されている」「銃や刃物を持っていたとの情報もあり、強盗や誘拐に発展する可能性もある」と警告。「不審人物目撃多発地点」などを示した地図二枚も添えてあった。

　メールを受け取ったある学校は、保護者や地域住民に注意を呼び掛ける文書を作成していたところ、市教委からの連絡が入り、作業を中断。同校校長は「発信者の有無などメールの信頼性をよく吟味していなかった。ただ、子どもの危険にかかわることであり、注意すべきだと思った」と話す。

　市教委は「学校は夏休み前で緊張している時期。許せない」としているが、メールアドレスを公開していない学校にも届いており、対策に苦慮している。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040717-00000016-nnp-kyu