2004年07月16日(金) 14時18分
IT 化の遅れた参院選だったが Web 露出度でも民主党が自民党を制す?(japan.internet.com)
インターネットがテレビや新聞などと同様に国民生活に浸透しつつある。2003年12月に行った
調査 では、「次回の国会議員選挙では政党のホームページを見る」と回答した人が71%もいた。
さて、インターネットは今回の参議院議員選挙で十分に活用されただろうか。国会議院議員選挙に対する国民の関心の低下、投票率の低下を嘆く前に、政党、立候補者などの側は、インターネットを使った国民へのアプローチを、もう少し真剣に考えるべきではなかったのだろうか。
インターネットコム株式会社 と
株式会社インフォプラント が行った、選挙前のインターネットユーザー動向調査によると、今回の参院選前に政党や立候補者について書いてあるのをインターネットで「見た人」は71人、「見なかった」の238人にはとうてい及ばない結果となった。
調査対象は、20代〜60代の全国インターネットユーザー300人。年齢層は20代28.3%、30代40.6%、40代24.7%、50代4.7%、60代1.7%。全体の男女別構成比は、男性41.0%、女性59.0%。
今回の参院選前に、インターネットで政党や立候補者について書いてあるのを見たかどうか聞いてみた。一番多かったのは「見なかった」の238人で、次の「Web ページ(Blog は含むが、一般の新聞社サイトは除く)」43人とかなりの開きがあった。残りは「掲示板」23人、「個人宛のメール」3人、「メーリングリスト」2人。これらを合計しても71人でしかない。
次に、「Web ページ」と回答した43人に対し、一番目にした政党を聞いてみたところ、「民主党」21人、「自民党」13人、「公明党」4人、などの結果になった(無回答1人)。政権党の自民党は野党の民主党よりも Web では露出が少なかったのだろうか。
「Web」と回答した43人に対し、さらに閲覧したページを聞いてみたところ、トップは「政党のホームページ」で37人、次いで「立候補者のホームページ」11人、「選挙支援サイト」6人、「その他」2人だった。
今回はアンケートの対象者に、選挙におけるインターネットの活用についての意見も書いてもらったが、「投票をネットにしたら、投票率が上がると思う」(53歳/会社員役員)など、「(自宅や職場からの)インターネットによる投票」を望む声が多く聞かれた。ホームページに関しては、「どこにどの情報があるのかわからない」(31歳/営業事務)という不満、レイアウトの工夫やサイトの PR が必要だという意見もあった。
また、「インターネットで選挙の情報を得ることを全然考えていなかった。次回から活用したい」(44歳/主婦)という、積極的な姿勢を見せるユーザーもいた。
国会議員選挙の IT 化はまだまたこれから、という段階なのだろうか。(
調査協力:
株式会社インフォプラント )
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