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福井市の市営住宅で86年3月、女子中学生(当時15)が殺された事件で、殺人罪に問われ、97年に懲役7年の判決が確定し、服役した元受刑者の前川彰司さん(39)が15日、名古屋高裁金沢支部に再審請求をした。
事件は、86年3月19日午後9時半ごろ、福井市豊岡2丁目の自宅に1人でいた女子中学生が、包丁で全身を刺されたうえ、コードで首を絞められるなどして殺されたもの。有力な物証がなく、「事件当夜、血のついた服を着ている被告を見かけた」とする証言が検察側立証の支えとなった。
福井地裁は「証言は信用できない」として無罪を言い渡したが、名古屋高裁金沢支部は逆転有罪判決を出し、最高裁は上告を棄却していた。
弁護団は、事件現場の状況から、前川さん以外の複数犯による計画的犯行とする法医学者の鑑定書などを新たな証拠として提出した。
この日、金沢市内で支援者らが開いた集会に父親(71)とともに出席した前川さんは「私は無実です。多くの人の力を借りて世に訴えたい」とあいさつした。
(07/15 22:06)