2004年07月15日(木) 21時54分
三菱大型車の事故13件、処分見直し「不要」と判断(読売新聞)
三菱製大型車の欠陥問題で、警察庁が再調査を指示した人身事故13件について、警視庁など10都府県警が「処分見直しの必要はない」と判断していたことが15日、わかった。
再調査は、同社がリコールや改善対策の対象として公表した東京、神奈川など10都府県で起きた人身事故に関して行われた。内訳は、運転手が書類送検されたケースが5件(いずれも不起訴処分)、物損事故として処理されたのが6件、届け出がなかったのが2件だった。
このうち、一昨年10月に山口県で大型トラックのクラッチ部品の欠陥で起きた事故は、死亡した男性運転手(当時39歳)が道交法違反容疑で書類送検されたが、山口県警は、再調査の結果、異変に気づいた運転手が減速した時点で車を停車させ、安全を確認すべきだったと改めて判断した。
東京都大田区で昨年1月、小型トラックが引き起こした追突事故でも、運転手が業務上過失傷害容疑などで書類送検されたが、警視庁は、同社が「ブレーキの利きが不十分」と欠陥を公表した後も、運転手は自らの前方不注意を認めていることから、処分の見直しを見送った。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040715-00000113-yom-soci