2004年07月15日(木) 19時31分
迷惑メールの犯罪組織とのつながりが顕著に〜英Clearswift調査(impress Watch)
迷惑メールが、削除すれば済む、ただ迷惑なだけの存在から、犯罪組織に関連するような非合法で危険な存在に——。迷惑メール対策ソリューションを提供する英Clearswiftが、過去12カ月にわたる迷惑メールの調査結果を発表した。
Clearswiftは、迷惑メールの内容を分類して「SPAM INDEX」として発表。SPAM INDEXによると、当初迷惑メールのほとんどがポルノ業界とベンチャー企業の営業セールスだったものが、最近では犯罪組織による利用が増加しているこという。
例えば、2003年に偽りの薬を宣伝する迷惑メールは39.2%だったのに対して今年は69.6%にまで増加。逆にポルノ業界の迷惑メールは21.8%から4.8%へと大幅に下落した。
迷惑メールはこのほかにも、フィッシング詐欺や株価操作、海賊版ソフトなど非合法商品のブラックマーケットを宣伝するための道具として使用されている。こうした状況について、ClearswiftのAlyn Hockey調査部長は、「迷惑メールはネットワーク渋滞や生産性低下をもたらすだけでなく、今や犯罪的な非合法活動の温床になっている」とコメントした。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.clearswift.com/news/PressReleases/488.aspx
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/07/15 12:15(impress Watch)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040715-00000018-imp-sci