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2004年07月14日(水) 00時41分

「ご当地カレー」に外国産の具、通販大手2社に排除命令朝日新聞

 通信販売用カタログのカレーの広告で、具の素材について日本各地の「ご当地産」のように強調しながら、実は外国産の具を使っていたなどとして、公正取引委員会は13日、東証1部上場の総合カタログ通販大手の「ベルーナ」(埼玉県上尾市)と「セシール」(高松市)の2社に対し景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。

 公取委によると、両社は月替わりで、日本各地の特産品を売り文句にしたレトルトカレーを通信販売し、ベルーナは03年1月〜04年2月、セシールは03年3月〜同12月、自社の通販カタログに産地を偽った商品を掲載した。

 3月配送の「鹿児島ポークカレー」では「まだ肌寒いこの季節、身も心も暖まるカレーはいかが。南国九州から届いた素材が自慢です」と、あたかも鹿児島産の豚肉を使っているかのように表示したが、実際はデンマーク産だった。5月配送の「須磨のスーパービーフカレー」でも「神戸ならではの洗練された味わい。厳選されたビーフの旨(うま)みが活(い)きています」とPRしたが、使った牛肉は神戸牛ではなく、オーストラリア産だった。

 ベルーナは03年1月〜04年3月の間に約7400万円、セシールは03年1年間で約3860万円を売り上げていた。

 両社は同じ食品加工業者に、具材の産地を指定せずにカレーの製造を委託。ベルーナが先行して売り出し、後発のセシールはそのカタログを見て誤表示。ベルーナは誤表示について「調査中」としている。

 両社は「深くおわび申し上げます。表示に対するチェック体制を強化し、万全を期す所存です」としている。(07/13 22:41)

http://www.asahi.com/national/update/0713/036.html