2004年07月14日(水) 00時00分

ＢＳＥ感染疑い牛　米、大半が未検査 （東京新聞）

　【ワシントン＝大島宇一郎】米国内で見つかった牛海綿状脳症（ＢＳＥ）感染の疑いがある牛の大半が未検査だったことが十三日、米農務省の内部監査報告書で明らかになった。検査態勢の脆弱（ぜいじゃく）さがあらためて示された格好で、日米政府間で続いている米国産牛の輸出再開交渉に影響を与えるのは確実だ。

　米下院政府改革委員会のワックスマン議員（民主）が公表した報告書案によると、二〇〇二−〇四年度の間に「へたり牛」など、中枢神経異常と判断された牛は六百八十頭。このうち五百十八頭はＢＳＥ検査を行ってなかった。当時は、農場で死んだ牛から検体を採取する態勢が確立できていなかったことが、大量の検査漏れを招いた主な原因という。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20040714/eve_____kok_____000.shtml