2004年07月14日(水) 13時26分
白骨温泉、村長の旅館も入浴剤…「許容範囲」と釈明(読売新聞)
乳白色の湯で知られる長野県安曇村の白骨(しらほね)温泉の公共野天風呂と2旅館が市販の入浴剤で着色されていた問題で、筒木千俊・安曇村長が、うち1旅館の社長を務めていることが14日、わかった。
筒木村長は読売新聞の取材に対し、自ら入浴剤の使用を指示していたことを認めた上で、「数年前から最近まで入れていた。(湯が白くなるという)評判を聞き、許容範囲だと思って試してみた」と釈明している。
また、筒木村長が以前から、公共野天風呂への入浴剤混入の事実を認識していたことも新たにわかった。
村が12日に公式ホームページに掲載した利用者へのおわび文では、「村に知らされていなかった事とはいえ」となっており、筒木村長は「役場内で知っていたのは私だけで、職員には知らせていなかった。村のトップという認識が甘かったかもしれない」と話している。
昨年4月に初当選した筒木村長は、1993年から約5年半、村から野天風呂の運営を委託されている白骨温泉組合の組合長を務めており、入浴剤混入が始まった96年ごろも組合長だった。
混入の事実をいつ知ったかについては、「記憶にない」としているが、組合長退任後、会計監査として会計帳簿のチェックに当たっていた時点で、入浴剤の購入を認識していたという。
一方、同県松本保健所は12、13の両日、温泉内の13旅館などから聞き取り調査を行い、2旅館が入浴剤を混入していたことを確認した。公共野天風呂については、源泉の移動を県に報告がなかったことを問題視し、14日から当分の間、営業を休止するよう村を指導した。田中康夫知事も14日、県の今後の対応を検討するために現場を視察した。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040714-00000304-yom-soci