2004年07月13日(火) 18時14分
「自殺を見聞き」8割超す ハンセン病、隔離被害調査(共同通信)
国の隔離政策下にあったハンセン病の国立療養所で、自殺を見聞きした入所者が80%を超えることが13日、厚生労働省の設けた第三者機関「ハンセン病問題に関する検証会議」の被害実態調査(速報)で分かった。
頼れる家族・親族がいない人も17%に上り、検証会議は「人間回復」が遅れて今も人権侵害の被害が続いているとして13日、調査結果と合わせ再発防止の提言を坂口力厚労相に手渡した。
調査は昨年7月から今年2月まで、全国13施設で面接と自由記述で実施。入所者約3500人のうち769人から回答があり、整理できた702人分をまとめた。
60歳以上がほとんどで、療養所生活が40年を超えた人が多かった。自発的に入所した人は11%にすぎず、「療養所は治療ではなく隔離の場だった」「どちらかといえば隔離の場」という回答が計47%に上った。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040713-00000175-kyodo-soci