2004年07月13日(火) 18時53分
公取委、独禁法違反で米マイクロソフト社に排除勧告(読売新聞)
公正取引委員会は13日、米マイクロソフト社に対し、独占禁止法違反(不公正な取引方法)で排除勧告を行った。
公取委によると、同社は、日本国内のパソコンメーカーが同社製の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を搭載する契約を結ぶ際、契約書の中にメーカー側が同社に対し特許権を主張しないことを約束する「非係争条項」をもうけていた。
同社は、OSのほか、映像・音楽ソフトも供給している。こうしたソフトの映像圧縮技術などについて、国内の複数のメーカーは2000年12月ごろから、「特許侵害の疑いが強いので、契約書の非係争条項を削除してほしい」などと申し出たが、同社に拒否された。
しかし、「ウィンドウズ」は国内市場の約95%(昨年)を占める人気OSで、搭載しなければ自社のパソコンを販売できないため、各メーカーとも契約を結んだという。
非係争条項について、EUの公取当局が昨年秋、予備調査を始めているが、法的措置は世界でも初めて。同社は今年8月以降、同条項を削除するとしているが、7月末までの契約については今後も効力が存続するため、公取委は勧告に踏み切った。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040713-00000311-yom-soci