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農林水産省は９日、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）発生国からの輸入が禁止されている羊肉約７３トンが昨年、動物検疫所の係官のミスで検疫を通過し、輸入されていたと発表した。
同省によると、北海道内の輸入業者が０３年８月から１２月にかけて計４回、ＢＳＥ発生国のアイルランドから羊肉を輸入。この際、動物検疫所北海道出張所小樽分室の係官が誤って輸入検疫証明書を交付し、許可してしまった。羊肉はすべて食用として販売されたという。
羊は実験ではＢＳＥに感染するが、自然感染の例はないといい、同省は「肉を介して人にＢＳＥが感染した例はなく、食品としての危険性はない」としている。(07/10 09:31)