2004年07月10日(土) 18時50分

横手の三菱自ＲＶ炎上事故　リコールとの関係調査−−県警高速隊　／秋田（毎日新聞）

　横手市の秋田自動車道上り線で９日午前、走行中の三菱自動車製ＲＶ（レジャー用多目的車）「ＲＶＲ」から黒煙が出て炎上した事故で、この車種が７日に燃料タンク内のバルブの不備からリコール届が出されたばかりであることが分かった。県警高速隊などが、火災の原因とリコール理由の因果関係について調べている。
　運転していた秋田市寺内三千刈、高専生、金野匡晃さん（２１）によると、「時速９０キロ前後で走行中、ボンネットから黒煙が出たので、路肩に車を止め、車体の下をのぞいたら火が見えた。バッグなどの荷物を下ろし、避難した途端、あっという間に火が回った」と出火当時の恐怖を語った。
　秋田三菱自動車販売（秋田市）によると、同車種のリコール対象車は県内に１２４台。放置すると燃料系統のパイプに空気が入って車体が振動し、エンストを起こす可能性があるという。同社は「リコール対象の不良個所が問題でエンジンが炎上することは想定していない」と説明している。
　この事故で秋田道は横手—大曲ＩＣ間で上り線が約２時間、下り線が約３０分にわたって通行止めになった。【津村豊和、佐藤正伸】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040710-00000002-mai-l05