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先月二日と同九日に大型車二台が首都高速などを走行中、クラッチを収納する円筒形のアルミ製クラッチハウジング(直径五十センチ)がそれぞれ破断し走行不能になった。
同社の調査によると、部品の破断面(厚さ〇・八ミリ)から、長さ二十センチ程度の亀裂が起き、筒が折れるように破断した可能性が高いという。クラッチハウジングとトランスミッション(変速機)をボルトで固定した部分に、振動による小さな亀裂が発生。亀裂は円周上に左右対称に進み、長さが二十センチ程度になった後、全周約一・五メートルの部品全体が輪切り状に破断したとみられている。
二件の破断情報は、同社の生産本部品質管理部の部長級幹部が執行役員に報告せず、役員が八日に記者会見し「亀裂」と誤った発表をしていた。同社の社内調査では、破断情報はこの幹部のほかに、同部と国内販売本部サービス部の複数の社員が知っていた可能性が高いという。
一方、国交省は自動車事故報告規則(省令)で運送会社などに義務づけている事故報告が、死亡事故や車両火災などに限られているため、省令の改正を決めた。クラッチハウジングなど重大な不具合部品に起因する事故が報告対象となる。国交省は「約一カ月間も首脳が知らないとすれば、二〇〇〇年のリコール隠し事件以降も同社の隠ぺい体質は何ら改善されていない」とし、虚偽会見の経緯の説明を求める。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040710/eve_____sya_____002.shtml