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2004年07月10日(土) 18時55分

国交省、三菱ふそう社長を厳重注意 虚偽報告認めて謝罪朝日新聞

 三菱ふそうトラック・バスが、大型トラックの欠陥を原因とした重大な故障を矮小(わいしょう)化し、「点検で見つけた」とうそを重ねて報告をした問題で、国土交通省は10日、ビルフリート・ポート社長を同省に呼び、厳重注意した。ポート社長は虚偽の内容を報告したことを認めて謝罪し、12日に改めて社内調査の結果を報告すると約束した。遅れている緊急点検については、態勢を整備して早急に完了させる考えを示した。

 塩沢秀幸・品質技術本部長が8日の記者会見で、緊急点検で回収した6台のクラッチハウジングで亀裂が見つかったと説明。ところが9日になって、うち2台は完全に破断し、車は都内の首都高速で走行不能になるなどしてレッカー車で販売店に持ち込まれたと訂正した。

 この点についてポート社長は、虚偽報告を認めたうえで「重大な問題と認識している」などと謝罪した。金沢悟・自動車交通局長から社長としての見解を求められ「私自身落胆している。こうした情報が正確に報告されるよう企業風土の改革に努力しているが、組織が大きく、短期間では困難であることを理解して欲しい」などと語った。

 また、車の欠陥が原因の可能性があるすべての事故や路上故障を同省に報告することを改めて約束。「(大株主の)ダイムラークライスラーの理念は隠蔽(いんぺい)しないことだ」とも述べ、再発防止を誓った。

 6日現在で約6万5000台がクラッチ系統の欠陥の緊急点検を受けていないことについて、ポート社長は社員など700人を専従させ、60日ですべての点検を完了できる態勢を整備すると説明。金沢局長は1カ月をめどに完了させるよう強く要請したが、ポート社長は全力で取り組むことを約束するにとどまった。(07/10 18:44)

http://www.asahi.com/national/update/0710/021.html