悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
インターネット接続サービス「ヤフーＢＢ」の９０万件を超える顧客情報を利用して、運営会社「ソフトバンクＢＢ」（東京都中央区）に１千万円を要求したとして、恐喝未遂の罪に問われた元人材派遣会社員・木全（きまた）泰之被告（３２）に対し、東京地裁は９日、懲役３年執行猶予５年（求刑懲役４年）を言い渡した。木口信之裁判長は「重要な個人情報を扱う会社を狙った模倣性が高い犯罪で刑事責任は重いが、未遂に終わった」と量刑の理由を述べた。
ヤフーＢＢの情報流出をめぐっては計５人が起訴され、判決は初めて。
被告側は「実際に金を払わせる意図はなく、脅迫罪にとどまる」と主張したが、判決は恐喝の犯意があったと認定した。
判決によると、木全被告は、人材派遣会社から派遣されて、ヤフーＢＢの顧客からの問い合わせに回答する業務を担当していた当時、顧客データベースに不正にアクセスする方法を見つけだし、９０万件の情報を入手。今年１〜２月、５回にわたってソフトバンクＢＢに電子メールを送りつけ、「顧客情報を流出させる」と脅して１千万円の支払いを要求したが、同社が警察に届けたため未遂に終わった。
(07/09 20:37)