2004年07月09日(金) 22時14分
破断を亀裂と虚偽発表 三菱ふそう、社員改ざん(共同通信)
三菱ふそうトラック・バスは9日、大型トラック2台が走行中故障した原因のクラッチハウジングに、全周(約1・5メートル)にわたって亀裂が入り破断していたのに、8日の記者会見で部分的な「貫通亀裂」と虚偽の発表をしていたことを認めた。2台はリコール届け出後の点検、修理が未実施だった。
品質管理部の部長級担当者が、会見した上司にうそのデータを送付、十分な確認をせず発表していた。三菱ふそうは、担当者を職務から外し、近く処分。他のケースに関与がなかったか調査を始めた。
ヨールグ・ツールン副社長は意図的な改ざんを認め「このような行為は許されず、非常に遺憾」と謝罪した。
事態を重くみた国土交通省は、三菱ふそうに対し、運転中に異常を感じた場合、点検が済むまで対象車両の運行を停止するようユーザーに通知させる異例の指示をした。
2台のうち1台のトラブルは6月2日に都内であり、プロペラシャフトが脱落、燃料タンクが破損した。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040709-00000297-kyodo-soci