悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年07月08日(木) 22時04分

<三菱ふそう>欠陥クラッチ部品 回収14個中6個に亀裂毎日新聞

 三菱ふそうトラック・バス(三菱自動車から分社)の欠陥問題で、同社は8日、既にリコール(回収・無償修理)を届け出た大型車のクラッチ部品に関して、これまで不具合品として回収した14個のうち6個に、破損につながる亀裂があったことを明らかにした。クラッチを包むアルミ製箱(ハウジング)の側面壁(厚さ0.8センチ)を貫通する亀裂もあり、事故の危険性が極めて高い状態だったという。クラッチ部品の欠陥では02年に山口県内で死亡事故も起きている。同社技術担当幹部は会見で「深刻な事態だ。亀裂の進行や危険の度合いを調べ、安全確保の対策を取る」と話した。

 クラッチ部品の欠陥は、クラッチハウジングの強度不足や、変速機とシャフト接合部の設計ミスで、長期間の車体の振動によりハウジングに亀裂が生じて、破損や、シャフト脱落の恐れがある。人身事故3件や車両火災など60件余の不具合が発生している。

 同社は5月26日、「ザ・グレート」など大型車7万4500台(登録車両)を対象に国土交通省にリコールを届け出、今月6日までに9314台(12.5%)について無償点検、修理をした。不具合品は新品と交換し14個を回収。このうち6個のハウジング下部側面の左右両側にそれぞれ3〜11センチの亀裂が見つかり、うち3個は亀裂が側面を貫通していた。残り5個に亀裂はなく、3個は調査中という。

 同社は、クラッチ部品を含む43欠陥(対象52万5000台)について今月から全車無料点検やリコール対象車の緊急点検を始めているが、とりわけ大型車の点検・入庫が遅れている。クラッチ部品は特に修理が大がかりで時間がかかるという。

 また、同社は、タイヤ脱落を起こす「ハブ」部品の欠陥について、94年12月〜95年7月製造の「F型ハブ」についても強度に問題があるとして、追加リコールする方針を明らかにした。【武田良敬】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040709-00000119-mai-soci