2004年07月08日(木) 14時31分

「県市融資仲介」と高利貸　容疑で福岡県警　道仁会系事務所を捜索（西日本新聞）

　福岡県警生活経済課と博多署は八日、指定暴力団道仁会系組幹部らが、県や市の低利融資の仲介を装い、無許可で高利貸を営んでいたとして、貸金業法違反（無登録営業）と出資法違反（高金利）の疑いで、福岡市博多区上牟田一丁目の同会系組事務所などを捜索した。

　調べでは、福岡市南区の同会系組幹部（３５）ら二人は、県知事の貸金業登録を受けずに、今年五月中旬、同区の男性（４４）に十五万円を貸し付け、法定利息の約百五十倍にあたる利息十五万円を受け取るなどした疑い。

　県警によると、組員らは、県や市による低利融資の仲介を装った「商業組合」という架空の団体を自称。中小企業経営者らに「福岡県・市・がんばれ資金」「商業組合（県）融資科」などと記したチラシを配り、融資を申し込むと「普通は県や市の融資は無理だが、まず商業組合から借り、約束通り返済できたら、組合が保証するので県市の低利融資が受けられる」などとうそをいい、借用証を書かせ高利のヤミ金融を営んでいた疑いが持たれている。

　組員らは、客が返済を拒むと、すしやピザの出前を大量に送りつけるなどの嫌がらせもしていたという。（西日本新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000072-nnp-kyu