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2004年07月08日(木) 02時10分

見直される中小スーパーの利便性 京都資本の食品スーパーが出店攻勢京都新聞

7月中旬の新規オープンを目指し、工事が進むマツヤスーパー大宅店(京都市山科区大宅)    京都資本の食品スーパーが出店攻勢を強めている。急成長中のフレスコ(本社・京都市中京区)をはじめ、なかむら(左京区)やマツヤスーパー(山科区)も新店計画を進める。口丹波が拠点のマツモト(亀岡市)は、京都市のJR丹波口駅前に続き、向日市への進出を決めた。土地や賃料の値下がりという好条件や、高齢社会の中で中小スーパーの適度な広さが見直されている背景もあるようだ。
 ■フレスコ
 京滋を中心に30店を展開するフレスコ。6日オープンした梅津店(右京区)に続いて、7月末には宝塚店(兵庫県宝塚市)をオープンする。本年度中に40店体制という急速な出店計画を進めており、新卒社員を今春の104人に続き、来春は200人程度を採用するなど、拡大戦略を描いている。
 店の広さを一般的なスーパーとコンビニエンスストアの中間(約400平方メートル)に抑えることで、マンション1階や銀行跡など大きな開発用地が少ない都心部に出店し、駐車場がなくても一定の客数を集める。井上弘治社長は「コンビニとスーパーの利点を兼ねた『スーパーコンビニ』という新業態と考えている。6年後には京阪神を中心に200店、年商2000億円を目指す」と目標を掲げる。
 ■なかむら
 京都市北部に9店を構える「なかむら」は、年内をめどに2−3店を開く計画を進めている。店舗の開設は5年ぶりで、売り場面積は従来通り500平方メートル程度になる見込み。山田育司常務は「あくまで京都市北部に根を張った地域密着の店づくりを心掛けたい」と話す。
 ■マツヤスーパー
 市東部を中心に4店を持つマツヤスーパーは、7月中旬に山科区の大宅店(店舗面積900平方メートル)、来年4月に城陽市の久津川店(同1700平方メートル)をオープンする。4年ぶりの新店で、全社の売上高は100億円を超える見込み。中山保彦社長は「ふだん使いの食材や日用雑貨の値打ち感に徹底してこだわり、大型スーパーとの違いを鮮明にする」と戦略を練る。
 ■マツモト
 口丹波を中心に13店を展開するマツモトは、JR丹波口駅前の旧日本専売公社京都工場跡(下京区1000本通五条上ル)に来夏をめどに新店(売り場面積約2000平方メートル)を開設。京都市中心部では初の出店となる。また国道171号近くの向日市森本町にも同規模の店を来秋にも開店することを決めた。
 近年、大手スーパーの新店では、食品売り場に3000平方メートルを上回る巨大フロアを充てる店が少なくない。圧倒的な品ぞろえの一方、「若い人でも品物探しが大変で、歩き疲れるデメリットがある」(松本隆文・マツモト社長)と指摘する声もある。
 お年寄りでも買い物しやすい適度な広さの店で、地元産品の取り扱いを増やすなど大手スーパーと異なる売り場作りに努めれば、着実に商機は広がるはずだ。(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000003-kyt-l26