2004年07月07日(水) 23時19分
自民、新聞広告で民主党批判…民主は不快感(読売新聞)
自民党は7日の各一般紙朝刊に、「約束を守らない民主党にあなたは納得できますか?」などと民主党を批判する全面広告を出した。民主党は「わい曲、虚偽で、自民党もこれだけ落ちたかという印象だ」(藤井幹事長)と反発している。
自民党の広告では、年金問題について、民主党が与党との3党合意を受け入れた後、参院で年金改革関連法の採決を拒否したことを批判。民主党が反対しているイラクへの自衛隊派遣に関しては、4月に菅代表(当時)が国連のアナン事務総長と会談し、多国籍軍への自衛隊参加に前向きな姿勢を示したことを取り上げ、「コロコロ変わる」と指摘している。
安倍幹事長は7日の街頭演説でも広告を意識し、「民主党はうそつき。党と党との約束は破る、国連との約束は破る。国を任せることはできない」と訴えた。
これに対し、民主党の藤井氏は名古屋市での記者会見で、年金改革関連法について「法律自体には反対だ。参院では(民主党が衆院で賛成した修正案の部分ともとの法案が)1本になったので反対した。我々は筋を通した」と反論。菅氏発言に関しても、「『フランス、ドイツが多国籍軍に参加するようなら、憲法の範囲内で派遣することも検討に値する』と言ったが、今はフランスもドイツも入っていない」と強調した。
岡田代表は「相手の悪口を言ったり、根拠のない批判に血道を上げたりするのでなく、政策を語るべきだ」と不快感を示した。だが、民主党は「自民党が焦っている証拠。同じ土俵に乗る必要はない」として、批判広告の“対抗措置”は取らないという。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040707-00000214-yom-pol