2004年07月07日(水) 17時42分
迷惑メール撲滅へ世界会議 ITU、規制強化目指す(共同通信)
【ジュネーブ7日共同】パソコンや携帯電話を通じた迷惑メールの撲滅を目指す国際電気通信連合(ITU)主催の世界会議が7日、ジュネーブで開幕した。3日間の会期中に迷惑メールの現状、撲滅に向けた技術的課題、法的規制の可能性などを協議。各国のネット管理者が迷惑メール撲滅に向けた覚書を交換するよう働き掛ける。
議長を務めるオーストラリア通信公社のホートン会長代行によると、1年前に電子メール全量の35%だった迷惑メールは、最近85%にまで急増。特にこの1年間、銀行などを装って口座の暗証番号などを聞き出そうとする手口のメールが増えている。
また日本では迷惑メールの90%が携帯電話に送信されているという。
ホートン氏は「迷惑メールの80%は200件ほどの発信源から送信されている。これらの発信源に対して法的措置を講じることができれば、2年以内に大半は駆除できる」として、ネット管理者が国際的な協力体制を構築し、各国政府ができる範囲で迷惑メール対策の法制化を検討するよう訴えた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040707-00000146-kyodo-bus_all