携帯通じネット１１０番県警が開発　障害者ら迅速に送信（東京新聞）

2004年07月05日(月) 00時00分

　県警は、言語機能などに障害がある人たちが携帯電話でインターネットに接続し、文字を打ち込んで一一〇番ができるシステムを開発、このほど運用を開始した。

　聴覚障害者ら通常の電話では一一〇番が困難な人向け。ファクスによる一一〇番を受け付けていたが、装置を探さなければならず、現場から素早く送信できなかった。携帯電話からの一一〇番が全体の５０％を超えたことから導入した。

　インターネットで会話できるチャットの方式を利用。携帯電話で専用サイトに接続し、設問に答えながら、現場の住所やけが人の有無、事件や事故の簡単な内容を打ち込んで送信する。画面に一一〇番を受け付けたことが伝えられ、警察官が現場に到着するまで、やりとりを続ける。

　県警の通信司令室の一角に専用のパソコンを設置して、受信すると赤ランプが回り、職員に知らせる。第一報が入ると、直ちに警察官が出動する。

　ＧＰＳ（衛星利用測位システム）に対応した携帯電話なら通報者の位置の特定に役立つ。また、カメラ付き携帯電話で撮影した現場写真なども受信できる。

　一一〇番通報用のアドレスは=http://chiba110.jp=。末尾に「/tr/」を入力すれば練習用の画面を呼び出せる。

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