2004年07月05日(月) 22時06分
母乳から禁止農薬検出 日本で未使用、7人から(共同通信)
日本国内で使用実績がない有機塩素系農薬「トキサフェン」が、愛媛県と九州の女性の母乳に含まれていたことが愛媛大沿岸環境科学研究センターの田辺信介教授と住化分析センター(大阪市)の調査で5日までに分かった。
静岡市で7日から開催される環境化学討論会で発表する。
田辺教授らが1999−2004年にかけ、愛媛県在住の28−36歳の女性6人と、九州在住の27歳の女性1人の計7人の母乳を調べたところ、全員から母乳中の脂肪1グラムあたり7・6−1・8ナノグラム(ナノは10億分の1)のトキサフェンが検出された。濃度が低く、人体への影響はないという。
トキサフェンは殺虫用の農薬として北米や中南米で使われたが、「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」で製造や使用が禁止されている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040705-00000218-kyodo-soci