2004年07月05日(月) 23時05分
イレッサで遺族ら提訴決定 「法的責任ない」と販売元(共同通信)
肺がん治療薬イレッサ(一般名ゲフィチニブ)の副作用をめぐり、亡くなった患者の遺族らでつくる「イレッサ薬害被害者の会」が謝罪や損害賠償を求めた申し入れに対し、輸入販売会社「アストラゼネカ」(大阪市)は5日、「法的責任はない」として遺族らの要請を全面的に拒否した。
これを受け、関西に住む遺族らは「副作用の危険性を認識しながら医療機関などに対する警告を怠った」として、同社と輸入を承認した国に対し、ただちに損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こすとしている。
回答書で、同社は「イレッサは薬事法に基づき厚生労働省の審査を経て承認された薬剤で、会社に法的責任はない」と主張。「イレッサの副作用は医薬品に不可避に伴うもので『薬害』ではない」と説明。
また「医療機関に対し十分な説明を行ってきた」などとして、「情報を隠ぺいし、副作用抑止の注意義務を尽くさなかった」とする遺族らの主張に反論している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040705-00000227-kyodo-soci