2004年07月04日(日) 03時06分
「ワン切り」対策強化、続く「知恵比べ」 “3切り”など手口巧妙化(産経新聞)
携帯電話の着信履歴機能を悪用し、有料アダルト番組などに電話をかけさせる、いわゆる「ワン切り」の手口が巧妙化してきた。一コールではなく、三回以上コールしてから切る“さん(三)切り”や、着信ボタンを押した瞬間に切れるなどの新たな手口が増加中だ。携帯電話各社は対策を強化しているが、悪質業者との“知恵比べ”は続いている。
携帯各社はワン切り対策として電話番号を利用者が指定、着信を拒否できる「指定番号着信拒否」や、三秒未満の短い着信履歴を通常の不在着信と区別する機能−などを導入。着信時の最初の二−六秒間が無音の着信音も提供してきた。その結果、ある携帯事業者によると、ワン切りのクレーム件数はピークだった一昨年に比べ、大幅に減少したという。こうした対策に、業者側の手口も高度化。三回以上コールしてから自動的に切断したり、利用者が着信ボタンを押して回線が接続する瞬間に流れる信号を検知し、瞬時に切断できるシステムを導入するなどのより巧妙な手口も現れた。
ただ利用者の意識も高まり、電話を折り返した場合でもアダルト番組とわかった瞬間に電話を切るケースが増加。このため、関係者によると「アダルト業者として利益につながるケースは少なくなり、業者数も減りつつある」という。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040704-00000019-san-bus_all