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動物実験で発がん性が報告されていた食品添加物「アカネ色素」について、食品安全委員会は２日、遺伝毒性や腎臓への発がん性があるとする健康影響評価を出した。厚生労働省は５日の薬事・食品衛生審議会に諮ったうえ、製造・使用禁止の措置をとる。
アカネ色素はセイヨウアカネの根から作られる天然着色料。ハムや菓子などに使われ、０３年度、国内で約３トン生産され、この色素を使った食品は約２３トン輸入されている。
厚労省は先月１８日に出された国立医薬品食品衛生研究所の動物実験で発がん性を示す中間報告を受け、この色素の使用食材を食べることや製造、販売の自粛を要請、同委員会に評価を依頼していた。これまで天然系の添加物の安全性が問題になり、使用禁止となった例はないという。
現時点ではアカネ色素やこれを含む食品による人への健康被害は報告されていない。
(07/03 00:08)