2004年07月03日(土) 00時00分
所長が謝罪 改善示す/周南入管情報漏えい(朝日新聞・)
周南市の広島入国管理局周南出張所長が、出入国管理法違反の疑いのある外国人のあっせん業者に、同容疑に関する情報を提供した男性の名前を漏らしていた問題で、菊池聖児所長は2日、改めて謝罪すると共に、改善策を講じることを表明した。法務省入国管理局は所長の処分を検討している。
同出張所によると、出張所の職員は所長を含めて2人。外国人の不法就労や不法滞在に関する情報が年間5〜6件寄せられている。精度が高いと判断した情報は、広島入国管理局(広島市)に報告していたものもあったが、報告せずにあっせん業者に直接確認していたこともあったという。
ただ、不法就労や不法滞在事件の場合、外国人だけでなく、あっせん業者も処分や指導の対象となる。そのため、菊池所長の行為について、専門家からは「業者に確認してしまったら、指導できなくなる」という指摘も出ている。
法務省は現在、名前を漏らしたことが、国家公務員法(守秘義務)違反にあたるかどうか調査中で、菊池所長の処分を検討している。
菊池所長は「迷惑をおかけした。申し訳ない」と謝罪し、改善策として「今後はすべての情報を広島入国管理局に報告し、指示を仰ぐようにしたい」と話した。
情報提供した男性は「精神的な苦痛を受け、入国管理局への信頼はなくなった。二度とこのようなことがないようにしてほしい」と訴えている。
(7/3)
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news02.asp?kiji=4239
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