2004年07月03日(土) 00時00分
おれおれ詐欺 知っていても7割被害(朝日新聞・)
息子や娘、警察官などを装った電話で、交通事故の示談金などを名目にして巧妙に現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の被害者の約7割が、おれおれ詐欺を知っていながら被害に遭っていたことが、県警捜査2課の調査で分かった。被害者の8割は誰にも相談せず金を振り込んでいた。同課は「本人や警察に確認したり、家族や知人らに相談したりして冷静に対応を」と呼びかけている。
県内では今年1〜6月におれおれ詐欺98件が発生。このうち被害に遭った15人(うち女性14人)に聞き取り調査した。被害者の年代は、20代1人、30代と40代が各4人、50代と70歳以上が各3人だった。
15人のうち11人は、おれおれ詐欺を知っていたが、10人は「すっかりだまされた」、1人は「動揺しておれおれ詐欺を忘れていた」という。
現金を振り込む前に家族や知人に相談した人は3人だけで、銀行員などから「おれおれ詐欺ではないですか」と声をかけられたのに振り込んだ人も5人いた。
一方、おれおれ詐欺の電話を受けながら被害に遭わなかった83人についても各署への届けの際の資料で調べた。その結果、30人は本人に確認し、24人は警察に確認したりして被害を防いでいたという。
県内では昨年5月に初めておれおれ詐欺が発生。昨年は68件(うち既遂26件)だったが、今年はこれを上回るペースで、1件当たりの平均被害額も昨年の145万円に比べ、今年は203万円と高額化している。特に、今年6月には45件と全体の半数近くが集中。うち、23件は警察官を装って、家族が事故に遭ったなどとだます手口だった。
(7/3)
http://mytown.asahi.com/shiga/news02.asp?kiji=4153
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