2004年07月03日(土) 03時25分

三菱自、米も苦戦　６月販売、45.7％減少（産経新聞）

　【ワシントン＝気仙英郎】三菱自動車の米国市場での六月の新車販売台数は前年同月比４５・７％減の一万二千三百一台と大幅に減少した。
　欠陥隠しによるイメージダウンで日本での販売減少に加えて、主力の米市場での顧客離れも進んでいる。
　三菱自は昨年上半期に、ゼロ金利ローンなどによる販売促進策を米国市場で進めたが、貸し倒れが多発。巨額の負債を抱えて、米市場での急速な業績悪化を招いた。
　無謀な販売促進策で販売台数を急速に押し上げた分、その反動で業績が落ち込んだ三菱自の販売台数の減少幅は、五月（２３・４％）からほぼ倍に拡大。上半期（一−六月）累計販売台数は前年同期比２６・７％減の十万千八百二台となり、シェアも０・５ポイント低下の１・２％でマツダ（１・７％）に逆転された。
　貸し倒れの多発や、日本での欠陥隠しなどの情報が伝わったことなどで、米市場での企業イメージも低下している。日本市場と並ぶ収益源である米市場で、このまま顧客離れを食い止められなければ、事業再生計画の進展にも影響が出そうだ。（産経新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040703-00000015-san-bus_all