2004年07月03日(土) 12時18分
BSE逆転判定、検査キット会社「人為的ミス」と反論(読売新聞)
【ワシントン=笹沢教一】米国が先月から導入したBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)の簡易1次検査で「陽性(クロ)」とされた2つの結果が、確認検査で相次いで覆ったことについて、検査キットの製造元は2日、「キットの問題ではなく、検査した技術者の人為的ミスの可能性がある」と主張した。
キット製造元のバイオ・ラド社の幹部は、ロイター通信に対し、「陽性ではない牛の試料を陽性と判定する確率は、約30万分の1。まだ9000頭程度しか検査されていない米国で、2件もクロ判定が覆ることは通常ありえない」と強調。「検査に使う脳組織試料の処理が不適切だと、異なる結果が出る恐れがある」と述べた。
欧州連合(EU)などでは、同社製品を含む3、4種の簡易検査キットが用いられている。感度の高いキットの場合、陽性と誤る結果が出やすいとの指摘もある。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040703-00000202-yom-int