2004年07月03日(土) 00時00分

脳血管医療センターで女性重体 初めての手術法、内部審査求めず （東京新聞）

　横浜市立脳血管医療センターで昨年七月、内視鏡による脳内血腫（しゅ）除去手術を受けた女性患者が、手術後に重体となった問題で、市衛生局は二日、市議会福祉衛生環境保全委員会で事実経過を説明した。委員からは「詳しい報告がなぜ今までなかったのか」などとする疑問や指摘があった。

　また、この手術法が一般に普及しておらず、同センターでは初めてだったのに、手術前に内部の倫理委員会に審査を申請しなかったことが分かった。同センターは、「脳内血腫除去以外の手術では内視鏡を使っていたので、倫理委に諮らなければいけないという認識は当時なかった」と釈明している。

　同センターは当初、医療事故ではないとしていたが、内部から「手術に問題があったのでは」と指摘され、外部の専門医二人のうち一人が手術操作などに問題があるとしたため、先月、外部の専門委員による委員会を設置、手術に問題があったかどうか調査している。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20040703/lcl_____kgw_____002.shtml