2004年07月02日(金) 21時34分
「やせた」裏付けできず、健康食品販売会社に排除命令(読売新聞)
「簡単にダイエットできました」「93%以上綺麗(きれい)にやせた」などとそう身効果をうたった健康食品の広告を出していた健康食品販売業「イデアル製薬」(東京都新宿区)に対し、公正取引委員会は2日、景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出した。
昨年11月の同法改正で、効果を裏付ける資料を示さなければ「不当な広告」とみなす規定が設けられ、今回がその初適用となった。
公取委によると、同社は、錠剤「エス・スタイル アクティブ」、カプセル剤「エス・スタイル スリープ」の広告の中で、航空会社の客室乗務員らに聞いたとするアンケート結果や、15・9—4・9キロやせたとする体験談などを掲載した。
公取委では改正景表法に基づき、こうした体験談などの裏付け資料の提出を求めたところ、15日間の期限内に提出はなかった。その後、臨床実験の資料だけ提出されたものの、公取委では、そう身効果は証明できていないと判断。広告には掲載されていた機長の証言や、「使用前」と「使用後」の女性のポーズ写真などについても、いずれも実在かどうか確認できなかったという。
公取委によると、錠剤はインターネットや通信販売で、60錠1セット、1万2000円で売られている。広告の出た昨年12月以降、同社は約1万3000セットを販売し、約1億7700万円の売り上げがあった。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040702-00000011-yom-soci