2004年07月02日(金) 19時24分
米国BSEの危険性低い 食品安全委員長(共同通信)
内閣府の食品安全委員会は2日、都内で「食品に関するリスクコミュニケーション」を開き、食の安全性について一般公募による消費者ら約200人と意見交換した。席上、寺田雅昭委員長は、牛海綿状脳症(BSE)について「本心では米国のリスクは大したことはないと思う」と述べ、米国でのBSEの危険性が比較的小さいという認識を示した。
ただ同時に「米国では(BSEに関する)十分なデータがそろっていない」と強調。現段階でBSEの危険性を科学的に評価するのは難しいと指摘し、どの程度の安全対策が必要かなど客観的な評価に必要な情報を集めている状況を説明した。
国内のBSEについては「日本はデータがそろっている」と述べ、2001年9月の国内での発生以来、全頭検査などを通じて科学的な評価に必要な情報が蓄積されている、との認識を示した。食品安全委は下部組織の「プリオン専門調査会」で、国内のBSE対策の検証作業を進めている。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040702-00000168-kyodo-bus_all