2004年07月02日(金) 14時41分
控訴審手続きへ、オウム・遠藤誠一被告の弁護人決まる(読売新聞)
2002年10月の1審判決以降、弁護人が1年8か月余りも不在だったオウム真理教元幹部・遠藤誠一被告(44)(1審・死刑、控訴中)に、国選弁護人が選任されたことが、2日分かった。
第1東京弁護士会が弁護士1人を東京高裁に推薦し、同高裁が選任した。弁護人が決まったことで控訴審の手続きがようやく動き出す見通しとなったが、控訴審の審理が実際に始まるまでに1年はかかるとみられる。
遠藤被告の弁護人は1審判決後に辞任。判決から1年2か月を経て、ようやく昨年12月に1審記録の送付を受けた東京高裁が、今年2月、東京の3弁護士会に国選弁護人の推薦依頼を出していた。第1東京弁護士会は今後、さらに2人を追加で推薦する予定で、最終的には3人の国選弁護人による弁護団が編成される見通し。
弁護人は今後、遠藤被告が問われている地下鉄、松本両サリン事件など5事件の膨大な1審記録を精査し、控訴趣意書を作成・提出する必要がある。1審で死刑判決を受けた他の元教団幹部の場合、弁護人選任から控訴審第1回公判までに1年以上かかっているケースが多く、弁護人選任までの期間が飛び抜けて長かった遠藤被告も、審理開始までには相当の期間を要することになりそうだ。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040702-00000405-yom-soci