2004年07月02日(金) 16時49分
「期限設定は恫喝」と抗議 松本被告弁護団が声明(共同通信)
地下鉄サリンなど13事件で殺人罪などに問われ、1審東京地裁で死刑判決を受けたオウム真理教松本智津夫被告(49)=教祖名麻原彰晃=の私選弁護団は2日、東京高裁が控訴趣意書の提出期限を来年1月11日と決めたことについて「裁量権の逸脱で、弁護人を恫喝(どうかつ)し、刑事弁護制度を崩壊させる」との抗議声明を出した。
松本被告に接見できていない弁護団は、弁護方針を決められないため提出期限の指定を拒んでいた。声明は、6月30日に期限を定めた高裁を「まともに事件に取り組もうとする意思はなく、早期に死刑判決を出す意思を示した」と批判。
さらに「このような期限の指定は弁護人に重大な決意をさせるに十分で、到底受け入れることはできない」としている。
弁護団によると、弁護人は松本被告がいる東京拘置所にたびたび出向いているが、被告から接見を拒まれる状況が続いているという。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040702-00000119-kyodo-soci