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三菱自動車製大型車のクラッチ系統の欠陥による死亡事故で、横浜地検は１日、元社長の河添克彦容疑者（６７）ら元役員４人を業務上過失致死罪で起訴し、残る２人を起訴猶予とした。調べでは、００年に大量のクレーム（不具合情報）隠しが発覚した際、同社は起訴された４人を含むトップ級の会議で、旧運輸省に対して９８年３月以前の不具合情報を隠すことを決めた。検察側は当時、情報を開示し、適切な処置を取ったなら死亡事故は避けられたと見ている。
起訴状によると、河添元社長らはクラッチ系統の欠陥についてリコールなど正規の改善措置を講じず、欠陥を放置した過失により、０２年１０月１９日、山口県周南市の山陽自動車道で走行中の冷蔵車を制動不能状態に陥らせ、運転手を激突死させたとされる。
調べでは、この欠陥は９６年５月に報告されたが、三菱自はヤミ改修で対応することを決めた。００年７月にはクレーム隠しが発覚し、河添元社長が旧運輸省から重要な不具合情報をすべて報告するよう求められた。しかし、元社長らはトップ級会議で「９８年３月以前の不具合情報やヤミ改修についての資料はない」と虚偽報告をすることを決め、クラッチ系統の欠陥もかくしたという。
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〈処分の一覧〉
【起訴】河添克彦・三菱自元社長（６７）▽村田有造・社内組織「三菱ふそうトラック・バスカンパニー」元社長（６６）▽宇佐美隆・同カンパニー元副社長（６３）▽中神達郎・「品質・技術本部」元副本部長（６１）
【不起訴（起訴猶予）】横川文一・三菱自元副社長（６６）▽鈴木弘敏・同本部元本部長（６５）(07/02 00:29)