2004年07月02日(金) 12時40分
16年前のガーゼ放置判明 手術患者と60万円で示談(共同通信)
鳥取県立中央病院(鳥取市)は2日、16年前の手術でガーゼを患者の男性の体内に置き忘れたことが分かり、慰謝料60万円を支払うことで現在60代の男性(鳥取県在住)と示談したと発表した。ガーゼを置き忘れたことによる健康上の被害はないという。
同病院の武田倬院長らによると、1988年2月、男性の後腹膜にできた良性腫瘍(しゅよう)を取り除く手術をした際、他の臓器を保護するために使ったガーゼを後腹膜の中に置き忘れた。
昨年10月、男性は別の病気のため他の病院でCT検査を受けたところ、卵ぐらいの大きさの丸まったガーゼが見つかり、同年11月に県立中央病院で摘出した。
武田院長は「患者に大変申し訳ない。使用済みガーゼの数え間違いが原因と考えられ、再発防止に取り組んでいる」と話している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040702-00000089-kyodo-soci