2004年07月01日(木) 00時00分
病院の過失、HP公開/名古屋市立大病院(朝日新聞・)
医療事故42件、防止策も 名古屋市立大学病院(名古屋市瑞穂区)は30日、03年度中に発生した医療事故のうち、病院側に過失があると考えられる42件を同病院のホームページに初めて公開した。ネット公開は、全国でも数少ない試みだという。
昨年6月に院内で策定した医療事故等公表基準に従った。1年間に発生した医療事故(過失なしを含む)は103件。今回、年間をまとめた公表対象になったのは、過失があった医療事故のうち、後遺症がない程度の医療事故。処置の要・不要は公表していないがほぼ半々だという。
「筋肉注射予定の薬剤を静脈内へ投与し、ショック症状になった」「麻酔導入時に筋弛緩(きんしかん)剤ではなく、昇圧薬を投与し、血圧が上がった」「氏名が似ていた患児に造血剤を投与した」といった事例が並び、「患児はリストバンドのバーコードで確認する方式とした」などと再発防止策が記されている。
死亡や後遺症が残るような重大な医療事故は個別に公表する。03年度は1件あったが、患者家族の同意が得られておらず、未公表という。
(7/1近郊知多版、名古屋版)
(7/1)
http://mytown.asahi.com/aichi/news02.asp?kiji=9699
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