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インターネットオークションでブランド品などの架空販売を繰り返して金をだまし取るなどしたとして、警視庁は1日までに、山梨、鹿児島、神奈川などに住む男6人を詐欺などの疑いで逮捕した。利得は総額3800万円にのぼるという。リーダー格の男が、自分が管理運営する「裏路地」と名付けたネットの掲示板を通じて仲間を募り、主に電子メールで計画のやりとりをしていた。ネット上で犯罪仲間を募る手口が広がっていることから、警視庁は警戒を強めている。
逮捕されたのは「裏路地」を運営する山梨県昭和町西条の無職高田昌宏容疑者(37)=著作権法違反罪で起訴=ら。
ハイテク犯罪対策総合センターと成城署の調べでは、6人は昨年12月、実際は商品がないにもかかわらず、ネットオークションにブランド品のバッグなどを出品、落札した司法書士の男性(44)ら4人から約100万円をだまし取るなどした疑い。
高田容疑者らは「裏路地」に書き込みをしてきた人物から、クレジットカードの番号や氏名、住所、有効期限などの個人情報を約200人分購入。このカード情報を使ってネット売買でゴルフクラブなど数百万円分を買い、約150万円相当はネットオークションで売っていた。実際に商品を売ることでオークションサイトでの自分たちの出品者としての評価を上げ、入札希望者を増やしていたという。
「裏路地」は「偽造免許証の作成」や「実在口座の販売」などとうたった情報を載せた掲示板。6人は他人のカード情報を入手する者、オークションに架空の出品をする者、銀行口座から金を引き出す者などと役割を分担していた。
ネットを介した仲間同士が犯罪を起こしたケースとしては、「闇の職業安定所」と名付けられたサイトに「高額報酬の仕事あります」と書き込んで仲間を募った4人組が6月、愛知、三重県警に強盗未遂容疑で逮捕された。昨年1月、警視庁に強盗容疑などで逮捕された6人もネットの掲示板に載った「裏仕事」という書き込みがきっかけとなり、知り合っていた。
(07/01 18:44)