2004年06月30日(水) 00時00分
内視鏡手術で「医療ミス」、翌日死亡(朝日新聞・)
手術翌日 52歳死亡市立釧路総合病院 「医療ミス 可能性大」 釧路市の市立釧路総合病院(川端真院長)で、22日に腎臓結石の内視鏡手術を受けた男性(当時52)が翌日死亡していたことが分かった。男性の腹腔(ふくくう)内には手術で使った生理食塩水が約3リットルたまっており、病院は29日、記者会見して「医療ミスの可能性が極めて高い」と謝罪した。道警は業務上過失致死の疑いがあるとみて調べている。
病院の説明によると、男性は手術の終了間際に血圧が下がり、輸血や昇圧剤が処置された。その後も血圧が安定しないため、23日午前に開腹手術をしたところ、前日の手術で使った生理食塩水がたまっていたという。
手術では生理食塩水18リットルを腎臓内に環流させたが、執刀した男性医師(38)が圧力調整の指示を誤って看護師に伝えたため、うち3リットルが腎盂(じんう)から漏れ出して血管を圧迫。血液の循環不全を起こしたという。医師は泌尿器科の専門医で、内視鏡による手術の執刀は今回で20例目。同病院は24日、遺族に謝罪し、釧路署に届け出た。
川端院長は会見で「かけがえのない命を失う事態になり、誠に申し訳なく、ご遺族に対し、心よりおわびを申し上げる次第です」と謝罪した。
(6/30)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=7066
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