2004年06月30日(水) 21時56分
<ナショナル自転車>フレーム事故14件、公表せず(毎日新聞)
大手自転車メーカー「ナショナル自転車工業」(大阪府柏原市)は30日、94年から99年までに製造したスポーツタイプ自転車で、フレームの溶接部分が折れる事故が14件発生し、5人が骨折などの重軽傷を負ったと発表した。事故車種と同型の計1万243台を無料点検する。最初の事故報告が97年にあったにもかかわらず事実を公表していなかった。
同社によると、14件はいずれもマウンテンバイクなどのスポーツタイプで、チタン製のフレームを使用したもの。運転中の衝撃でひびが入り、拡大した。同社は、5万キロの走行に耐える強度基準を設け、テスト装置でクリアしてから製造販売しており、当初は「想定を超える過酷な条件で使われた特殊なケース」と判断していた。
会見した岡野賢二社長は「判断が甘かった。より早く消費者に周知すべきだった」と釈明した。問い合わせはフリーダイヤル(0120・781・603)。【秋本裕子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040701-00000124-mai-soci